【要約】「バナナの魅力を100文字で伝えてください」伝わる技術を厳選!

この本で学べること
  • 人に何かが「伝わる」ために必要なこと。
  • 「伝わる」話し方、文章の書き方
  • コミュニケーションを取るためのテクニック
こんな人におすすめの本
  • 伝えたいことがなかなか伝わらない
  • 伝えなくちゃいけないとわかっているけど、伝える勇気が出ない
  • 「どうせ伝わらない」とあきらめている
  • 「伝えるのが面倒な人」に振り回されていて、どうにかしたい
  • もっと多くの人に自分の考え・気持ちを伝えたい
著者

著者 柿内尚文 氏

Wikipediaより

本を読んだ感想

「伝わる構造」「伝わる技術」がわかりやすく書かれています。

また「伝えなければ自分のことをわかってもらえないし、聞かなければ相手のことがわからない」というのは、あたりまえのことですが、あらためて気付かされました。

明日から実践できる内容となっており、色々な仕事や人間関係に当てはまり、なんども読み返したくなる1冊でした。

あすたろ

理系大学院卒
読書大好き年間100冊読む
サラリーマン歴15年
の筆者が、
ポイントを絞って解説をします。

【5分要約】
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」

本書では、5章までで構成されており、36の法則が書かれています。

そのうち厳然した、10の法則を紹介します。

目次

人は伝わったことで判断する

伝わらないことは存在しないことと同じ

素晴らしい商品を作ったとしても、商品の魅力がお客さんに伝わらなければ意味がありません。

伝わらなければ「存在していない」と同じ状態になっているのです。

だからこそ、伝えたいことをちゃんと伝える必要があります。

人は伝わったことで判断する

キーワード:「言わなくてもわかってくれるはず」という考えは捨てる

人は伝えられたことで判断しているので、ちゃんと情報を伝えないとなかなか分かってもらえません。

  • 一度伝えただけで伝わったと思うのは危険
  • 一度で伝わらない場合は、繰り返し伝えることが必要
  • 人は基本的に話をあまり覚えていない

きちんと伝える方法の一つとして、報告や相談する頻度を高めるという方法があります。

「伝える量」と「伝える質」は分けて考える

キーワード:伝える頻度を高めるとともに、伝え方を工夫し、質を上げることが大切

「伝え方の課題」は2つあります。

  • 「伝える不足」量の問題 → 伝えたいことは何度も伝える
  • 「伝え方下手」質の問題 → 伝え方を工夫する(わかりにくい、抽象的すぎる、つまらないを避ける)

何度も伝えたとしても、「何が言いたいのかよく分からない」というのは残念すぎます。

2つの課題をごちゃまぜにせず、別々に考えるとわかりやすいです。

伝わるは7階建て構造

伝わるためには「伝わる構造」を理解したうえで、「伝わる技術」を習得し、さらに「実践(行動)」する必要があります。

「伝わる構造」は「7階建てのビル」のような構造をしています。

「ゴール設定」

「伝わる」ためには、まずは「何のために」というゴールを決めなければいけません。

「納得感」

「言っていることはわかるけど……」と言ってもらえたら、納得感までは得られた状態です。

「相手ベース」

相手が理解し、腑に落ちていないならば、それは伝わったことにはなりません。

伝わらない時は、表現を変えたり、他の方法を試したり、伝わる方法を考える必要があります。

「見える化」

話がわかりやすい人は、相手の頭の中にイメージを浮かばせることができます。

イメージしやすいものを紹介したり、五感に訴えたりして、頭の中に「見える化」させましょう。

「聞く力」

相手の話をしっかり聞くことで、「聞いてくれた」という想いが湧いて、恩を受けたら返したくなるという「返報性の原理」「親近感」が生まれます。

「親近感」

親近感を持っている相手の話は、「受け入れるモード」になります。
相手の話を聞き、距離を縮めることを意識しましょう。

「信頼感」

信頼感を構成する要素に、「誠実さ・素直さ」「接触頻度」などをあげている。「この人が言うなら信頼できる」と思われれば、伝わる可能性は大きく向上するはずです。

伝わる技術

本書では「伝わる技術」を16の技術紹介しています。この要約では、厳選した4つを紹介します。

①比較の法則

キーワード:魅力や価値は比較することで明確になる

比較することで違いが見えるようになり、魅力や価値が明確になります。

「ダメな部分を伝えることで、良い部分を引き立たせる」というのも、比較の効果です。

比較する方法は、簡単にできて使いやすい方法です。

②言いかえの法則

言いかえは「伝える価値を変換する」「伝える価値をずらす」ときに使う方法です。

言いかえは、なかなか相手が納得しないときや、そのままストレートに伝えるときつく聞こえてしまうときにも力を発揮します。

元のワード言いかえワード
嫌い多様性・別の視点
成長脱皮
悪口・愚痴課題・気づき
ばか・あほざんねんさん
緊張挑戦
最低の日底・もう上がるしかない
つまらない工夫不足

③間の法則

「間」をとり、考える時間を作ることが大事です。

「間」には、相手が覚える、考える、理解する時間を作る役割があります。

「間」のない早口は伝わりづらいです。

④数字の法則

「数字」は頭の中をくっきりハッキリさせてくれます。

  • あなたは多くの人の中から選ばれました。
  • あなたは1000人の中から選ばれました。
  • この話のポイントはいくつかあります。
  • この話のポイントは3つあります。

伝える相手が想像しやすい数字を使いましょう。

「伝わる人」が実践している行動

無駄な努力をしない

「そもそも人は、人のことが分からない」ということを認識しています。

コミュニケーションスキルが高い人は「自分の脳と相手の脳が見ている世界が違うということをしっかり認識している人」です。

そもそも「伝わっていない」「分かってもらうのは難しい」という前提から始める。

そこからの方が、結果として「伝わる」「分かりあえる」部分が増える。

やさしさを武器にする

伝え方がうまい人は相手のことを考えられる「やさしい人」

相手になかなか伝わらないとき。イライラしてしまうことはないですか?

イライラが伝わると、相手もイライラしたり怖がったりと、感情がざわつきます。

そうなると、本来伝えたかったことはますます伝わりにくくなり、悪循環。これでは「伝える」という目的を達成できないし、ストレスという避けたいものまでついてきます。

口コミ

他人に物事を伝える(伝わる)という事に真摯に向き合った一冊です。

非常に読みやすく、まさに内容が伝わる書籍でした。

この手の自己啓発本に書かれている内容は似ていますが、この本は非常に読み手に寄り添って書かれており、読んだその日から活かせるテクニックが詰まっていました。

定期的に読み返してみようと思います

Amazonレビューより

伝えるというのは、相手に伝わって初めて成り立つものである、という考えを中心に、伝わるための間の取り方や最適な文字数、数字の引用などのテクニックを紹介している。
ある意味テクニック集でもあるので、著者の言う通り何度も読み返し、一つ一つ試しながら自分のコミュニケーション力を高めていくのがよいと思う。

Amazonレビューより

会社での習慣の一つに読書があり、堅苦しい本は嫌だと思って物色していたら見つけました。
すごく軽い印象のデザイン、中身も200ページ程で早い人なら2時間も要らないくらいで読めます。

バナナは最初と最後に出てきます。
ただこの本のバナナとバナナの間の内容がすごく濃いので、最初のバナナと最後のバナナの感じ方が変わります。

自己啓発や自分磨き、コミュニケーションに自信がない人は良いと思います。
横文字(カタカナ)や社会のあるあるで例えられているので自分と同じ会社の習慣などで読まれる方には特におすすめです。

Amazonレビューより

まとめ

本書は「伝わる技術」について学べる1冊です。話すこと、書くことが苦手な人は必読です。

要約では紹介できない会話例が数多く掲載してありますので、ぜひ手にとって一読ください。

asutaroでした。

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